投資を始めたばかりの時はとりあえず目先の事、すなわち「今」いくら値上がりしたか!?というところに目が行きがちじゃないですか?私もまったくその通りでいかに短期間で儲けられるかばかり気になってしまっていました。そんな私が「複利」という考え方に出会ったことで長期目線で資産を拡大していく計画が立てられましたし、より積極的に投資を行って資産拡大をしたいと思ったきっかけになったので、この素晴らしい考え方を是非お伝えしたいと思い記事にしました。
みなさん雪だるま作ったことありますよね?最初小さな雪の玉を作ってコロコロ転がして大きくしていくアレ。まさにアレが複利のイメージにぴったりなんです!
じゃあ少しイメージを変えて借金したらどんどん雪だるま式に借金が増えていって、、、
これはお金を貸した「相手が複利を活用した」ってことなんです。お金を借りて、返せなくて別の場所に借りて(しかも金利が高いところから、、、)借りた元のお金にさらに高い金利がついて返済額がさらに膨らんでいく負のスパイラル!
これは資産を減らしてしまう悪い例ですが、逆に自分の資産を増やすために雪だるまの考え方使ってやろう!というのが複利の活かし方なんです。
まず大前提として、これは投資を行い、そこから発生した利益を享受することになります。なので投資元本は保証されない、リスクがある上でのチャレンジです。
投資したものが利益を生み私たちに還元されます。それを「再投資」することで投資元本が拡大します。さらにその拡大した投資元本に対し利益が生まれたらまた私たちの元に戻ってきて、それを再び、、、
イメージでいうとこんな感じ。これは毎月1万円を投資に回し(積み立てし)、それが毎年5%の利益を生んだ場合を仮定して計算したものです。
時間はかかりますが着実に資産が雪だるま式に増えていきます。(実際には市況の変化で株価等の価格変動はありますが、一旦考え方をシンプルにするために省きます。)
複利部分だけに注目してみるとこの様なイメージです。前年までの配当・利金にさらに配当・利金が生まれる仕組みがわかると思います。
これは単純に元本から発生した利益をもらって終わりのパターンです。
配当金、利金を使って生活を豊かにするのも良いでしょう。
先ほどの計算では20年後に下記の様になり、貯金と複利は176万円もの差になりました。
- 貯金:2,400,000円
- 利金:496円
- 単利元本:2,400,000円
- 配当金、利金(20年間合計)1,260,000円
- 複利元本:3,967,914円
- 配当金、利金(20年間合計)1,766,310円
この複利のポイントは「時間を味方につける」ということなんです。短期的には金額は大きく増えませんが、配当・利金が発生することで「お金がお金を呼ぶ」とでも言いましょうか、または「お金を働かせる」とでも言いましょうか、時間と共に徐々に資産が増える仕組みです。自動で配当金などを自動投資する投資信託などを活用すれば、そのあとは完全放置、ほぼ何もしなくても資産が増えていく仕組みを作ることができるのです。
複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。
アルバート アインシュタイン
との事です、せっかくの発明なら活用して複利で稼がなきゃ!!!
この様な配当金などが見える形ならとてもわかりやすいのですが、実際には投資信託などでは基準価格の変動があるし、さらには資産を増やすため配当を行わず再投資するモデルのものがたくさんあります。そうすると実際に複利が働いて増えているのか本当に分からない!加えて毎月積み立てなんかすると投資元本自体も増えていくから余計、、、
なので実際に私が2016年から積立買付していた「三菱UFJ国際-eMAXISバランス(8資産均等型)」の再投資型で見てみましょう。
私はSBI証券を使っていて投資信託の場所に「トータルリターン」という項目があったので見てみました。まぁこれだけ見てもよく分からないのですがとりあえず資産が増えているって事だけは分かりました(笑
CSVファイルもダウンロードできるみたいなのでそこからグラフを作って見ました。
さらに増えた分を分子として分母は元本+増えた分で計算したトータルリターンを加えるとこの様に。
と、こんな感じで単純な計算式の通りにはならないのだけど、この7年間を見てもなんとなく成長は見て感じ取っていただけるのではないでしょうか? とりあえず7年でトータル20%だとざっくり1年あたりの成長は2.8%ってとこでしょうか。この投資信託は8資産分散型で日本、先進国、新興国の株式・債券で6資産分と日本と先進国のREITで2資産分、合計8資産を均等割で資産を按分しているので他の海外株みたいな高い成長率ではないのがちょっと寂しいところですが(笑
この様に「複利」の基本的な考え方と、実際に実践した結果でイメージができたのではないでしょうか?いつまでに、いくら資産を増やしていきたいのか?という計画を立てるきっかけに、また投資自体を始めるきっかけになれば幸いです。
それでは。