ブラック企業に勤める私ですが、会社の退職金制度として企業型DCがあります。会社は一円も拠出してくれなくて、全部自分の給料からなのですが・・・
ただ、少ない福利厚生を最大限活用すべく毎月MAX金額を自分で拠出しています。
企業DCって選べる金融商品少ないですよね・・・しかも全部信託報酬高めという・・・
そんな中、去年2022年の8月頃に取扱商品が一気に増えた時がありました。
もともとインデックス型の外国株が1つしだけでしたが、ついにS&P500連動商品「DC米国株式インデックス・オープン(S&P500)が登場したのです。
直近のマーケット、パフォーマンス
あまりアクセスしないDCの運用結果画面が見れるサイトにご丁寧にレポートが上がっている事を初めて知りました。
各資産の騰落率 | 前月比 | 前年比 |
---|---|---|
国内債券 | -1.59% | -3.73% |
国内株式 | -2.99% | 19.81% |
外国債券 | 0.74% | 3.40% |
外国株式 | -1.32% | 12.76% |
- 長期金利上昇(価格は下落)
- 国内は個人消費の回復、インバウンドの回復、円安による輸出企業の業績好転
- 海外(特に米国)は高いインフレ率にも関わらず強い経済成長が続いている事と、利上げ停止が続いて株式は上昇傾向
と、こんな感じで2022年は株式マーケットはイマイチでしたが、23年は年初にアメリカの銀行が破綻したりと前半は色々と不安要素ありましたが後半は大きく上昇に転じましたね。
信託報酬引き下げ@DC米国株式インデックス・オープン(S&P500)
DCサイトにログインしなきゃ気づきませんでしたよ・・・信託報酬の変更は2023年12月9日を変更日として下記の様に引き下げられます。
変更前:0.275%
変更後:0.198%
と、この様に0.077%下げるとのこと。
これだと、私が別途買っていた「DC外国株式インデックスファンドL」の0.275%より安くなるからイイじゃ〜ん、と思いましたがなんか罠がありそうと思い、改めて運用報告書を見てみました。
DCの信託報酬と隠れコスト
結論から言うと、DCのS&P500の「その他コスト」が高い!罠に注意、って事です。
DC米国株式インデックス・オープン(S&P500) | DC外国株式インデックスファンドL | |
---|---|---|
信託報酬 | 0.198% | 0.274% |
その他費用 | 0.149% | 0.017% |
合計費用 | 0.347% | 0.295% |
なんとDC米国株式インデックス・オープン(S&P500)は信託報酬以外のその他費用が高かったのです。
特に、売買委託手数料の0.079%とその他費用内の保管費用0.063%が引き上げています。
見かけだけ信託報酬安くなってもなぁ〜って感じです。
DCのS&P500どうする問題
DCの外国株(先進国)の取扱商品ってほとんどアクティブファンドでインデックス型が2個しかないという究極の選択なのです。
正確に言うと「DC外国株式ESGリーダーズインデックスファンド」というMSCIコクサイESGリーダーズ指数に連動するものもあるのですが・・・最近流行りのESGみたいなものを個人的に受け入れられるのか?組入銘柄にAppleやAmazon入ってないし、運用経費もその他含めた実質コストが0.570%と高いし・・・と言う事で。
直近1年のリターンは高いのですけどね・・・
そんなこんなで外株インデックスLとDC米国株IDXの2択になってしまっているのですが、インデックス型だけに固執する事なくアクティブファンドも含めて検討してみる良い機会かもと思っています。
商品名 | 実質コスト | 累積リターン(1年) | シャープレシオ(1年) |
---|---|---|---|
SMTAM・外株インデックスL | 0.295% | 9.82% | 0.19 |
SMTAM・DC米国株IDX | 0.347% | 8.76% | 0.18 |
DC外株ESGリーダーズIDX | 0.570% | 11.67% | 0.20 |
日興・DC世界株式厳選投資F | 1.086% | 2.40% | 0.13 |
大和住銀DC外国株式ファンド | 2.256% | 12.91% | 0.20 |
アクティブファンド、経費率も高く成績も悪い、、、長期投資としてはやっぱ無しかなぁ〜って思いました。
で、結局S&P500をどうするのか?って事ですけど、NISAや特定口座の方でNASDAQ100やFANG+なんかにも最近は突っ込み始めているので全体ポートフォリを考えたるとDCとしては引き続き外株インデックスLで行こうかなと思います。
それでは。