資産クラス別のリスクとリターンから新たな気づき(投資未経験の人向け)

リスクという用語を理解している?

ハイリスク・ハイリターンって言葉が浮かびがち?

大抵の場合はギャンブルや投機と相場が決まっているけど、投資の場合はまた違った見方になってくるんです。

ここでは投資未経験者、もしくは本当の投資初心者に向けて、資産クラス(株や債券、不動産など)に連動する指数といった世の中のマーケット全体に関係する部分で見ていこうと思います。

ちなみに指数はよくニュースでも見かける「日経平均」「TOPIX」「ダウ平均株価」などです、イメージできますか?

なお、この指数に「連動する」ように「プロが運用してくれる」商品であるインデックス型の投資信託というものがありまして、本記事のゴールとしてはどの様な指数に連動する投資信託を買うか!?のサポートになればいいなと思って書きます。

リスクって値動きの幅(上にも、下にも)

リスクってなんじゃい!?と言うと、要は値動きの幅って事です。

日々、売買がされ、経済状況・業績、国の政策なんかで価格は動くのは当然のことで、その値動きの幅=リスクということなのです。

指数だと長い年月存在しているので、データ量が多いです。そうすると平均的な数字があるもので、その平均値からどれくらい離れる傾向があるか?を表しています。

リスクは標準偏差とも表現されます。

リスクとリターンの比較

早速、本日2023年12月25日時点の情報でまとめてみましたが、そこでの気づきが二つほどありました。普通の投資家は知っている事かもしれませんが、本記事は投資未経験者向けという事でよろしくお願いいたします。

資産クラス別のリスク&リターン表

ここでは国内外含めた資産クラスに有名な指数を加えて比較しました。

出典:MSCI, FTSE, JGB, EMBIG, Nikkei REIT を参照。2023/12/25時点

見事にリスクとリターンが相関しています!

債券はそもそも金を貸しているだけなので、期限がきたらお金が戻ってくるという約束+利息がもらえる仕組みなので、リスクは低い=値動きが小さい。(めっちゃ左下に……)

元本保証という訳ではないけど、「投資したお金が減る」という状況にまだ慣れていない人は債券から始めた方が心が乱されなくて済むかも。

それに対し株式はリスクも高い分、リターンも高い。金融危機の時なんかは株価や指数が30%以上下がることも(汗

しかし、株式でポイントなのは、「リスクが高くてもマイナスではなく、長期ではリターンが出ていること」

なぜなら株式はその国、その世界の経済成長に合わせて成長している。指数はその成長に連動しているってわけ。

発見1:日本株はリスクが高くてリターンが低い(涙)

これは悲しい!先進国やアメリカの大型株の指数S&P500を下回る!

株式フォーカス版、リターンは10年平均

2023年は久しぶりに日本株がすごく伸びた年なんですけど、その1年だけでは10年リターンという長期目線だとまだパフォーマンス低い……

それでも、新興国よりはまだイイですね。新興国は中国が足を引っ張ってるという理由が大きいみたいですが。

発見2:構成銘柄の数によって価格のブレ幅が大きい!

この表を作っていて気がついたのですが、指数はだいたい数百から数千社の株式で構成されています。

この右上に飛び出たFANG+とNASDAQ100はそれぞれ10銘柄、100銘柄。S&P500でも500社なので圧倒的に少ない!

ちなみにFANG+というのは世界を席巻するビッグテック米国企業10社で構成された指数です。FANGの所だけ4社の頭文字からとって、その他6社は「+(プラス)」の部分w

  1. F (フェイスブック = Meta)
  2. A (アマゾン)
  3. N (ネットフリックス)
  4. G (グーグル)
  5. アップル
  6. マイクロソフト
  7. エヌビディア
  8. テスラ
  9. スノーフレイク
  10. ブロードコム

この様に銘柄数が少ない=分散効果が少ない=リスクが高い(値動きが大きい)ということに繋がるのだと思います。

今はプラスになったとは言え、このマイナス47%みたいに大きく下がった時に果たして耐えられるか!?

ハイテク株の成長!成長!!と言っても果たして正気でいられるか!?が問われる指数だと思います。

シャープレシオ比較表(おまけ)

ついでに調べたので載せておきます。

資産/指数シャープレシオ
(10年・年率)
日本株0.55
先進国株0.69
新興国株0.83
S&P5000.69
NASDAQ1000.63
FANG+0.60
日本債券0.15
先進国債券0.20
新興国債券0.25
日本不動産0.50
先進国不動産0.56
新興国不動産0.62
2023年12月25日時点

ちなみにシャープレシオとは

シャープレシオは投資家がリスクを取って得られたリターンがどれだけ高かったかを評価する指標の一つ。

一般的には、シャープレシオが高いほど、同じリターンを得るために必要なリスクが低いことを示しています。数値はざっくり下記のように判断すればオッケー。

1以上は良い

2以上は非常に良い

構成銘柄数が少ない指数のリスクから個別株を考える

先ほどの表から分かったように、銘柄数が少なく分散していないと値動きが大きい=リスクが大きいといえます。

私も少ないですがいくつか個別株を持っていますが値動きが激しすぎて、ついていけない……気がつくと数倍になっている時もあれば、一瞬で半分以下になっていることも。

銘柄による部分も大きいけれど、それでも1社は1社なので、業績や戦略による市場の反応は投資信託の比ではない。大きく儲けたいなら個別株と言われるのはよく分かる。分かるけど、資産を減らさない事を第一に考えると、下振れリスクの方が大きくて私には向かないって思っちゃう。

投資未経験ならどこ狙う?

リスク許容度次第

そして使っているお金が余裕資金かどうかで判断するのが基本ですが

投資未経験の場合、お金・資産が減ることへどこまで耐えられるか未知数ですよね。

想像できるならイイのですけど、減る時は減るのでまずは練習がてら、無くなっても気にならない程度のお金でリスク=値動きの小さい資産クラスの投資信託から始めてみるのが良いのではなかろうか?

株に行くとしても、いきなり個別株チャレンジするのではなく、分散がよく効いているインデックス型の投資信託からチャレンジして値動きに慣れるところから始めるのが個人的にはおすすめ。

社畜で感覚マヒのほったらかし投資家であるタネまる(私)ならどこ狙う?

私は長年、と言っても2016年からですが……少額の投信積立をしており(当時は仕組みをよく理解していなかったので、株価を見ていなかった・笑)価格の変動に耐性があった(=無頓着だった)

また、特定の個別株でマイナス30万円分の含み損を抱えていたり(今も)、一括投資した投資信託が直後から価格が落ち、すぐにマイナス40万円強の含み損を抱えた時もあったり(今は回復して運用1年、約20%の含み益)、価格下落への耐性がある程度は出来上がっております。

私は長期的には世界の経済は成長していくと信じているので、株式の資産に狙いを定めております。

そこで、先ほどのリスクとリターンの表に近似線(平均値みたいなもの)を引くと、線を上に越えるものがいくつかあります。

近似線よりも上の資産クラス・指数は赤くハイライトしました

平均以上というのが私の好きな言葉。ゆえにこの先進国・S&P500・NASDAQあたりが狙いになってきます。

すでに持っている全世界株式インデックス投信は先進国・S&P500をかなりカバーしています。NASDAQ100も全世界株でカバーはされていますが分散が効いているのでNASDAQ100の銘柄に対しては投資比率が低いです。

「ザ・成長株」「先進的なイノベーションを起こす」ような企業がたくさん組み込まれているNASDAQは個人的には魅力的に映ります。

なので、もっとこの未来への成長に賭けていきたい気持ちがとても強いので、私はNASDAQに資金を突っ込み始めようと思います!というかすでに始めている。思い立ったらすぐ行動!がモットーなので・笑

はい。

以上ですがいかがでしたか?投資信託なんかは複数の銘柄のパッケージ商品なので、優劣はいくつかの数字で判断できます。なので、とっかかりやすいなぁと思い、今回の「リスク・リターン」の視点で書いてみました。投資判断の助けになれば幸いです。

それでは!

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